生活科学研究科の開設授業科目(演習科目を除く)
(1) 健康環境専攻
| 分野 | 授 業 科 目 | 授 業 科 目 の 概 要 | 担当教員 | 担当教員の 主な研究分野 |
| 生体機能 | 生体分子解析学特論 | 生体の生理機能をタンパク質レベルで解明するために重要な物理化学的手法と分子生理学的手法を中心に学ぶ。具体的には,タンパク質が介在する反応を解析する上で有用となる分光計測法,反応速度論,反応の熱力学などである。 | 教 授 菅原 芳明 |
分子生理学, 血液生理学 |
| 分子細胞遺伝学特論 | 主に細胞機能を分子遺伝学で説明する。特に変異細胞を利用する分野を多く取り入れるが,ゲノムの不安定性と突然変異の生起を含めた教育研究も行う。またゲノム分析へのPCR利用についての教育研究も行う。 | 教 授 草野 敬久 |
微生物学, 細胞生物学 |
|
| 細胞生化学特論 | 鞭毛・繊毛運動,筋収縮等の細胞運動を例示しながら,生体内の情報発信,伝達,受容,そしてエネルギー変換から運動に至る機構を詳説する。更に細胞内の他の生命現象と対応しながら,生命活動の共通性と普遍性を論ずる。 | 教 授 中村 健一 |
細胞生化学 | |
| 免疫生物学特論 | 自己と非自己を認識し,個体の統一性を維持するための「免疫」の仕組みについて,分子及び遺伝子レベルで論じ,教育研究を行う。また,この仕組みが長い進化の過程で生物が獲得した機能であることについて教育研究を行う。 | 教 授 藤井 保 |
免疫生物学 | |
| 遺伝子工学特論 | 遺伝子操作,遺伝子増幅法,サザン解析・ノーザン解析等の解析法,遺伝子組み替えの安全性,バイオハザードなどについて教育研究を行う。 | 非常勤講師 杉山 政則 |
医薬遺伝子工学 | |
| 食品 ・ 栄養 |
食品学特論 | 食品の加工・調理・貯蔵における食品成分の化学的,物理的変化の機構,特にデンプン質食品を中心に,加熱による組織の軟化やデンプンの糊化,更に老化の機構について教育研究を行い,食品の望ましい摂取方法を考察する。 | 教 授 釘宮 正往 |
食品学 |
| 食品栄養学特論 | 食品は,健康な体の恒常性を維持する重要な要素を含んでいる。特に脂質はエネルギー源や必須脂肪酸の提供だけでなく,恒常性維持に重要な機能成分を有している。脂質を中心に食品と健康維持との関係について教育研究を行う。 | 教 授 石永 正隆 |
食品栄養学, 脂質生化学 |
|
| ライフステージ 実践栄養特論 |
ヒトのどのライフステージにおいても,栄養は健康と大きく関わっているので,栄養と健康の実態を把握し,問題の分析,対策の樹立と評価により,健康づくりのための栄養計画立案と実践の具現化について教育研究を行う。 | 教 授 岸田 典子 |
栄養学 | |
| 食物心理学特論 | 食物に対する態度・感情,食行動の個体発達,学習による食行動の変容に関する関連研究を紹介していく。生物水準,個体水準,社会文化水準の3水準より食行動の決定因について論じ,「人はなぜ食べるか」について考察する。 | 非常勤講師 今田 純雄 |
感情・動機づけ心理学 | |
| 生活 ス ポ | ツ |
スポーツ栄養生化学特論 | 健康とは何か,そのための食生活とスポーツライフはどうあるべきかを追求する。まず,まるごとの生体の働きと仕組みを知り,適切なトレーニング運動とその原動力となる栄養学に生体リズムを導入して教育研究する。 | 教 授 加藤 秀夫 |
生体リズム科学, スポーツ生化学, 臨床栄養学 |
| 運動生理学特論 | 健康づくりを目的とした運動やスポーツを支える身体メカニズムについて,人 体生理学の立場から教育研究を行う。またその生理的メカニズムに影響を及ぼ す温熱,気圧といった環境生理学的側面についても併せて教育研究を行う。 | 教 授 福場 良之 |
運動生理学, スポーツ科学 |
|
| トレーニング科学特論 | 健康の保持増進や,スポーツの競技力向上のための身体トレーニング法に関連 して,人間の適応能力やトレーニング効果が生じる運動の条件及びその具体的 方法について教育研究する。 | 助教授 三浦 朗 |
バイオメカニクス, 運動生理学 |
|
| 臨床スポーツ特論 | 運動の身体に及ぼす影響は性,年齢,時期,運動の負荷条件によって異なるので,運動処方の実践には個人の生理的特徴を科学的に把握しなければならない。臨床科学の観点から,運動をどのように行ったらよいかを教育研究する。 | 非常勤講師 箕越 靖彦 |
内分泌・代謝学, スポーツ生化学 |
|
| 環境解析 | 自然環境特論 | 生活環境における自然環境の実態と機構,自然環境と生活との関わり,人為的作用によるそれらの変化及びそれらの捉え方について,大気環境を中心に教育研究を行う。 | 教 授 宮田 賢二 |
気象学 |
| 環境化学特論 | 地球環境の大気圏,地圏及び水圏の構造と変化について,特に水の科学に力点を置き,水溶液の物理化学的性質や物質の溶解現象の観点から講義し,また環境試料中の微量金属の原子分光学的定量法について教育研究を行う。 | 教 授 岩本 悦郎 |
分析化学, 溶液化学 |
|
| 環境生活工学特論 | 環境にやさしいエネルギー源である自然エネルギーを最大限利用する生活と生活環境の在り方を教育研究する。また,太陽エネルギーを電気として利用する場合に発生する電磁界と健康の関係についても考察する。 | 教 授 慶徳 進 |
応用物理学 (太陽電池・電磁環境) |
|
| 環境統計学特論 | 環境データの解析のための統計理論と実例を講究する。現実のデータに対して,それをどのように解析するか及び解析結果をどのように解釈するかについて教育研究する。 | 教 授 西田 信男 |
数理統計学 | |
| 環境情報学特論 | 生活環境における多様な観測情報から有用な情報のみを検出するための推定手法や,コンピュータ活用による信号処理法について,特に波動環境(音・振動・電磁波)に重点を置いて教育研究を行う。 | 教 授 生田 顯 |
環境情報学,波動的環境(音・電磁波), 信号情報処理 |
|
| 環境信号処理特論 | 環境システムや生体システムにおいては,外部環境変化によりシステム特性が変動することがしばしばある。本講では,このような状況下で対象システムを安定に維持し環境変化を捉えられる適応情報/信号処理法を教育研究する。 | 助教授 肖 業貴 |
適応信号処理と応用, 感性情報処理, 画像情報処理 |
|
| 環境動態学特論 | 生活環境の現状は大気汚染,水質汚染,環境ホルモン等健康衛生上多くの問題を抱えている。生活・社会文化発展の過程で避けられない面はあるが,問題発生の原因の解明と解決の手法の模索は必然である。水,空気,地質の汚染のメカニズム及び健康に影響を与える相互作用要因について教育研究を行う。 | 非常勤講師 清木 徹 瀬戸 信也 野間 幸生 |
水質汚濁 大気汚染 環境科学 |
|
| 環 境 ア メ ニ テ ィ |
住環境計画特論 | 「生活空間」の中で「住生活」に対応する「住環境」を対象として,既成市街地における「生活」と「空間」の対応関係,諸問題,そのメカニズム,問題解決のための計画技法,計画の実現手法について教育研究を行う。 |
教 授 間野 博 |
住宅政策, 住環境整備 |
| 生活材料学特論 | 生活の中に広く利用されている有機材料のミクロ構造と材料物性の関係を講義し,また,快適で安全な生活環境の創造に必要な機能を有する材料の可能性について教育研究を行う。 | 教 授 藤田 健一 |
高分子化学 | |
| 環境デザイン特論 | 都市環境デザインの構成要素は業種単位に管理され,相互の関係に問題が見られる。土木,建築,造園,装置を統合する優れたアメニティ環境形成の事例を歴史及び野外調査から探り,環境造形デザインの手法を論じる。 | 教 授 川ア 洋一 |
環境造形デザイン, 工業デザイン |
|
| 被服環境造形学特論 | 着衣基体としての身体的特徴を把握し,その上に被覆される被服の用的・美的両面よりのデザイン・パターン・マテリアル・設計・着装などについての各論を通して,被服と人間との関わりを造形学的立場から講述する。 |
非常勤講師 楠 幹江 |
服飾造形学, 服飾デザイン |
(2) 人間福祉専攻
| 分野 | 授 業 科 目 | 授 業 科 目 の 概 要 | 担当教員 | 担当教員の 主な研究分野 |
| 教育文化 | 教育哲学特論 | ドイツの教育哲学者の代表的な人物として ,E. シュプランガーを選び,彼の教育学について考察する。具体的には,彼の教育目的論,教育内容論,子ども論,教育者論,教育方法論などについて考察する。 | 教 授 山ア 英則 |
教育学,教育史, 教育哲学, 道徳教育 |
| 社会教育学特論 | 地域社会の自己教育力を組織する方法原理を明らかにし,地域住民の主体形成の視点から,社会教育施設,そこで展開されている教育活動の内容や方法及び住民の自主的な学習活動等の構造化・計画化について考察する。 | 教 授 吉富啓一郎 |
社会教育学, 生涯教育論 |
|
| 音楽学習論特論 | 人間の情意領域の発達を究明するために,音楽学習の内容を質的及び量的に明確化し,音楽学習者の情動と行動との関係を解明する。併せて,児童及び生徒の情意領域における適正な発達について研究する。 | 教 授 石井 信生 |
音楽教育学 | |
| 体育教育学特論 | 体育・スポーツの教授−学習活動を,1)感情・認識,2)集団,3)運動技術,の三つの側面から総合的に考察するとともに,教育課程の編成及び教授−学習過程の組織化について,研究する。 | 助教授 中瀬古 哲 |
体育科教育学,スポーツ教育,発達文化論(スポーツ) | |
| 美術文化学習特論 | 20世紀美術の歴史と変遷を系統的に掘り下げ,21世紀の美術文化を展望するとともに,文化創造と文化享受に対する人間の関わり方について,教育的側面から理論的・実践的に研究する。 | 教 授 安森 征治 |
美術科教育, 絵画制作 |
|
| 心理発達 | 発達心理学特論 | 人間の発達過程,特に記憶を中心とした認知過程の発達について,発達心理学及び認知心理学的観点から,その基礎的理論と知見を最新の研究成果に基づいて考察する。 | 教 授 猪木 省三 |
発達心理学, 認知心理学 |
| 学習心理学特論 | 人間の行動・態度並びに認識に関わる学習的な側面を,広く生物学的・生態学的視点を取り入れながら,その根底にある基本的な原理やメカニズムを考究しつつ,不適応行動に対処するためのいくつかの応用技法を論ずる。 | 教 授 中谷 隆 |
学習心理学, 認知行動療法 |
|
| 臨床教育学特論 | いじめ,不登校,暴力,学力不振など様々な教育病理を,マクロな社会・文化的状況とミクロな精神病理学的視界から重層的に分析し,その解決の方法や,自立や自己実現を援助していく思想と方法を教育学的に考察する。 | 助教授 庄井 良信 |
臨床教育学 (授業研究,教育相談,児童・思春期精神医学) |
|
| 臨床心理学特論 | 臨床心理学的援助において用いられる技法及びクライエントに対する心理学的理解を深めるのに欠かせない精神発達理論について教授する。具体的には,技法論及び心理アセスメントの2つを中心に検討する。 | 助教授 勝見 吉彰 |
臨床心理学 | |
| 保健学特論 | 小児から成人に至る発達段階に応じた保健学的思考・理論を養うとともに,高齢者保健や母子保健に関しても検討し,更に産業衛生や環境保健などを含めた公衆衛生全般についても考察を加える。 | 助教授 藤本 眞一 |
公衆衛生学, 発達保健学, 労働衛生学 |
|
| ヒ ュ | マ ン サ | ビ ス |
「福祉と倫理」 特論 |
ヘーゲルの『法・権利の哲学』を主要テキストとして自由権,福祉の権利,平等論,福祉と幸福,福祉倫理学の課題を扱う。更に,ヘーゲルの死生観を踏み台として,現代の応用倫理や生命倫理の諸課題についても考察する。 | 教 授 中山 愈 |
倫理学 |
| ソーシャルワーク 特論T(理論) |
J.アダムズらの社会福祉実践思想を中心に,ソーシャルワークの理論と思想を歴史的に分析し,プロテスタンティズム,プロフェッショナリズムとの関連を明らかにし,その根底にある価値・知識・技術の総体について考究する。 | 非常勤講師 木原 活信 |
ソーシャルワーク論, 福祉思想史 |
|
| ソーシャルワーク 特論U(個人 及び家族) |
ソーシャルワーク実践を次の順序で考察する。先ず精神力動論的モデルを吟味する。更にシステム的援助モデルを論じる。次に社会構成主義的モデルを示す。 更に物語モデルについて論じ,最後に新たな援助モデルを提示する。 |
教 授 加茂 陽 |
家族研究, 家族援助 |
|
| ソーシャルワーク 特論V(地域) |
地域社会の人口構造や社会経済的な構造の変化に伴って,さまざまな福祉需要が発生する。地域ごとの福祉需要把握の方法的基礎や,地域における福祉需要に対応した地域住民活動の組織化や社会サービスの組立法を論じる。 | 非常勤講師 小川 全夫 |
地域福祉 | |
| 精神医学特論 | 知識としての精神医学のみならず,ケースワーク,カウンセリング,サイコセラピーなどを通して,個人・家族・システムなどを援助していく上で実際的な力となりうる精神医学を論じる。 | 非常勤講師 岡田 隆介 |
精神医学 | |
| 社会サ| ビ ス |
福祉教育特論 | 「共に生きる力」を育む教育実践を目指す学校と地域社会における福祉教育の在り方を,その理念と児童生徒の発達段階に応じた学習支援の方法と学習プログラム,各種組織・機関の在り方等を中心に論じる。 | 非常勤講師 土井 利樹 |
福祉教育論 |
| 福祉システム特論 | 福祉理念としてのノーマライゼーションの意義を検討するとともに,ノーマライゼーションの実現に適合的な福祉システムの在り方に関して,福祉サービス供給と費用保障の両側面から研究する。 | 教 授 鈴木 勉 |
福祉政策, 福祉思想 |
|
| 公的扶助特論 | 資本制の展開との関連での現代的貧困の特質から,公的扶助・社会保障制度の研究を行う。社会調査・地域調査による貧困の発見,実相の把握など実証的な検討を不可欠な内容とする。 | 助教授 都留 民子 |
社会保障 | |
| 老人福祉特論 | 高齢者福祉施設の歴史を中心に高齢者をとりまく環境の変化や福祉制度,援助観,援助課題の変遷の理解を深めるとともに,今後活発化が予測される住民参加型の福祉活動の事例を通して21世紀の高齢者支援の在り方を考察する。 | 非常勤講師 蛯江 紀雄 |
老人福祉 | |
| ジェンダー論特論 | 「ジェンダー」概念を,人権論の領域で検討する。特に家族のジェンダー分析を通して,「ケア」や「セクシャリティ」の問題が発見されるプロセスを考究し,「ジェンダーに敏感な視点」と社会福祉の現代的課題との接点を探る。 | 教 授 若尾 典子 |
憲法学, ジェンダー研究 |
|
| フィールドワーク (教育文化) |
広島県内の学校などの教育施設の一つにおいて,生活指導・社会教育活動などの実際(たとえば施設の構造・機能教育計画の立案過程,その成果の評価)を学習する。この間,院生は施設の職員や学習者と交流し,将来の進路を選択していくことが望まれる。 | 教 授 吉富啓一郎 助教授 中瀬古 哲 |
社会教育学 体育科教育学 |
|
| フィールドワーク (心理発達) |
広島県内の教育相談施設や保健所,精神科病院等の施設において参加観察を行う。院生はこれらの施設の機能,利用者の様子,スタッフの役割など心理臨床の実際について学ぶとともに,発達的・環境的な視点から人間を理解する基礎的な力を養う。 | 教 授 中谷 隆 助教授 勝見 吉彰 |
学習心理学 臨床心理学 |
|
| フィールドワーク (ヒューマンサービス) |
広島県内の福祉機関や施設,医療及び教育機関,また自助集団のいずれかにおいて,ソーシャルワーク実践を学ぶことを目的とする。学習の内容は,@評定及び介入技法,A効果測定法,B治療的関係性などである。 | 教 授 加茂 陽 |
家族研究 | |
| フィールドワーク (社会サービス) |
広島県内の福祉事務所,社会福祉協議会,福祉施設等の一つにおいて,@施設の構造及び機能の把握,A地域福祉計画の立案・作成,B施設の管理運営,C各種機関・施設・病院等の連携など,福祉運営の実際を学習する。 | 教 授 鈴木 勉 助教授 都留 民子 |
福祉政策 社会保障 |
|